自分自身を生かすこと .:*・°☆♪「たったひとりしかない自分を、 たった一度しかない一生を、 ほんとうに生かさなかったら、 人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」 栃木市出身の作家、 山本有三 作、『路傍の石』の中の言葉、 自分のとても好きな言葉のひとつです。 自分の進路について煩悶(はんもん)し、 ヤケになって鉄橋の上に身を乗り出し、 あやうく列車に轢(ひ)かれそうになったところを、 危機一髪で、救助された主人公の少年、 愛川吾一に、教師の次野が語り説く言葉です。 「―――死ぬことはなあ、愛川。 おじいさんか、おばあさんにまかせておけばいいのだ。 人生は死ぬことじゃない。 生きることだ。 これからの者は、何よりも生きなくてはいけない。 自分自身を生かさなくってはいけない。 たったひとりしかない自分を、 たった一度しかない一生を、 ほんとうに生かさなかったら、 人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」 2004年06月07日 記 |